普通じゃないやつ

　ふぁ〜、疲れた。
　今日は旦那の弟の結婚式だった。
　場所は目白だか、白金台だか・・・のところのホテル。かなり、きれいで立派なところだった。
　
　んで。自分、旦那の「本家の長男の嫁」として出席。初めて留袖を着た。
　・・・つらかった。もう、着物は着たくないわ。
　しかも、黒い留袖だったの。メイクさんにも着付けの人にも驚かれた。「そんな若い人が？？」ってさ。
　でも、しかたないんだよね。レンタルで一番安いのって、その黒い留袖だったんで。今はローン返すので精一杯なのだ。

　自分たちは式を挙げなかったので、初めて親戚に会い、驚かれた。「何で、式をあげなかったの」って。
　だって、嫌じゃん。こっぱずかしいもん。
　だってさ〜
　入場曲をかけるのだって、今日は「エンヤ」がかかったけど、私だったら「ゆず」かけるだろうし。
　新婦さんの趣味は音楽鑑賞。ボサノバが好き。
　→私　趣味　音楽鑑賞の場合、ゆずが好き。
　ってなるし。
　新郎さんは高校時代、吹奏楽部でトロンボーンを・・・
　→私　高校時代、躰道で蹴ったり、飛んだり・・・
　ってなる。

　ありえないっしょ。こっぱずかしいっしょ。べつにゆずとか躰道が恥ずかしいわけじゃない。大好きだ。でも、やっぱり、普通じゃないような気がするんだ。なんだか変わった子・・・

　むむ、だんだん、卑屈になってきた。
　いかん、いかん、人のめでたい結婚式だ。
　
　などと、考えて、とにかく食べるものに集中。でも、着物がきつくて、ほとんど食べられなかった。
　明日が健康診断あるから、丁度良かったかも。体重もこれ以上増えて欲しくない。

　旦那は熱があってふらふらしながら車を運転。私もへとへとですが、家に帰ってきたら元気になってきた。まぁ、特に何もしてなかったからな。

　はぁ〜。
　普通なら、あんなきれいなところで、結婚式挙げたいって思うんだよな、女の子なら。
　でも、私はやだね。やっぱり、こっぱずかしい。めんどくさい。きれいなドレスは魅力だけど、わざわざ、大勢の人の前に家の両親見せたくないし、泣きながら手紙を読むのもごめんだね。
　やっぱり、やらなくてよかった、結婚式。