初・日の入り

2004年4月29日 日常
 私が好きな「星の王子さま」は、「悲しくなると、日の入りを何度も見たくなる」んだそうで。
 今日の私は、特別に寂しくも悲しくもなかったんだけど、とにかく、駅から河原まで走りました。ちゃんと明日の朝食用の牛乳を買うのを忘れずに、ビニールの袋をゆさゆさ、ゆさゆささせて。
 初めてなのです。引っ越してきて、まともに日の入りを見るのは。そのことをずっと忘れてました。
 新宿から帰ってきて、電車の窓から円くて真っ赤な太陽を見たときに、「いそがなければ」と思い立って、夕陽を追いかけました。
 橋まで着くと、私と同じように夕陽を見ているカップルあり。それを見ると少し興ざめしたので、無視して自分の家の方まで歩きながら夕陽を見た。あっという間に太陽は山の向こうへ吸い込まれていく。 
 耳に流れてくるのはスネオヘアーのうた。せつなくなるうたがまたまた、夕陽に良く似合います。
 しばらく、ぼーっと空を見ていました。久々に見たなぁ。前は好きなときに好きなだけ見れた気がしたんだけど。大人になると本当に空を見ることを忘れてしまうんだなぁ。
 悲しいことなんか、ない。今の自分はとてつもなく恵まれてる。世の中がどんなに暗くても、ご飯は食べれるし、好きな人と一緒に暮らせてる。
 だけど。
 どうして、どこか、心の中に、ぽっかりと穴が開いている気がするんだろう。
 贅沢病なんだろうか。

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